灘高校や開成高校など、日本でもトップレベルの高校入試数学対策として、もはやこなすことが常識となっている問題集がある。
それが高校への数学シリーズの増刊号「日々のハイレベル演習」だ。
トップレベル校受験生の多くが使用しているのはもちろんだが、トップレベル校入試対策授業を受け持っている数学の塾講師さえも使用しているという、その道では有名な問題集となっている。
ここでは日々のハイレベル演習について詳しく紹介していきたいと思う。
目次
高校への数学「日々のハイレベル演習」の特徴まとめ
難易度 | ★★★★★ | 入試対策最難関レベル |
問題数 | ★★★★☆ | 184題 |
内容 | 演習中心の問題集 | |
ページサンプル | なし | |
使用開始時期 | 過去問演習直前 | |
楽天での評価 | レビューなし | |
Amazonでの評価 | ★★★★★ | 星4.5 ⇒口コミ |
高校への数学「日々のハイレベル演習」の難易度と到達レベル
日々のハイレベル演習は、 市販されている高校入試対策数学問題集の中で最難関レベルの問題集だ。
これ以上難しい問題集もないことはないが、数学オリンピック対策など、受験数学という目標からはやや外れるものが大半である。
事実上この問題集が受験対策用問題集としては最高レベルと考えてよいだろう。
中学3年間で習う数学の基礎がマスター出来ていることは必須条件となる。
これに加えて、応用問題にもある程度自信がなければ手も足も出ない問題が大半だ。
各都道府県で難易度が最高レベルの高校(偏差値70前後)を受験し、しかも数学を得点源にしたい場合は積極的に取り組むべき問題集となる。
逆に、それ以外の受験生が手に取ってしまうと、手も足も出ないだろう。
高難度の数学が必要になるが、そこまで数学に自身がない場合は、同じ高校への数学増刊号シリーズである「レベルアップ演習」や「Highスタンダード演習」をおすすめする。
これらは日々のハイレベル演習よりもややレベルを落とした問題集になっている。
日々のハイレベル演習を完璧にマスターできれば、灘や開成高校などの最高峰のトップレベル高校の数学入試で得点し、他の受験生と差をつけるだけの実力がつくはずだ。
この問題集に取り組んだ後、別の問題集に取り組む必要はほぼないので、すぐに過去問演習にとりかかるとよい。
高校への数学「日々のハイレベル演習」のおすすめの使い方
日々のハイレベル演習には、合計184題の問題が掲載されている。
これらの問題は約30問を1セットとして、7セットに分割されている。
問題は後に進むにつれて難しくなるように配置されている。
各セット(30問)ごとに問題を解き進め、解けなかった問題には印をつけて後で復習する。
ただし、この問題集は解法暗記用の問題集ではなく、今まで身につけた知識を使いこなすための問題集となっている。
そのため、分からなければ解説を読んで覚えようというスタンスではなく、初見の問題をどのような考え方で切り崩していくか、問題が解けなかった場合はどのような考え方が不足していたかを反省することが重要になってくる。
高校への数学「日々のハイレベル演習」の目次と問題数
1.6月の演習
数式編 15題
図形編 15題
2.7月の演習
数式編 16題
図形編 15題
3.8月の演習
数式編 16題
図形編 15題
4.9月の演習
数式編 15題
図形編 15題
5.10月の演習
数式編 16題
図形編 15題
6.11月の演習
数式編 15題
図形編 15題
7.12月の演習
数式編 15題
図形編 16題
ミニ講座
1.オイラー線&オイラーの公式
2.定点を通る直線群
3.線形計画法
4.漸化式
5.対角線方向から眺める
合計問題数
数式編 93題
図形編 91題
合計 184題
ページ数 240ページ
高校への数学「日々のハイレベル演習」の購入方法
日々のハイレベル演習は月刊誌という扱いをされているらしく、購入方法がやや特殊だ。
購入手続きの手軽さ・安全さから考えて、Amazonで購入するのが一般的だと思われる。
にもかかわらず、Amazonの在庫は毎年発売開始(毎年5月中旬ごろ)から長くても1ヶ月程度で完売してしまう。
在庫が補充されているところを私は今まで一度も見たことがない。
よって、この1ヶ月間の購入タイミングを逃した場合、Amazonでは中古品を買うか、値段や送料が高めに設定された転売品を購入せざるを得ないだろう。
しかも、受験生がこの問題集を本当に必要とするタイミングは中3の後半であることが多い。
そのため、たいていの受験生が購入タイミングを逃してしまうのだ。
いくら待っても在庫が補充される望みは薄いので、観念して中古品か昨年度版の日々のハイレベル演習を購入する以外にないだろう。
(注:2020年度版に限っては在庫が補充されているようである。これが毎年の恒例になるかは不明だが、いずれにしても在庫があるうちに早めに買っておくことをおすすめしたい。)
ちなみに、購入は東京出版の公式サイトからも可能だが、当然住所登録やクレジットカード登録などの支払手続きなどが必要となる。
普段から使い慣れたAmazonで購入したい場合は、発売タイミングをしっかりと把握して計画的に購入する必要がある。
高校への数学「日々のハイレベル演習」についてのQ&A
表紙は全く異なるものの、中身は一切変わっていないことも多いためだ。
また、問題などが少し差し替えられている場合もあるが、ほとんど気にするレベルではないことが大半だ。
ただし、教科書改定など大規模なカリキュラム変更などが行われた直後には注意。
最新の受験状況を反映させるために中身が一新されることもある。
どうしても気になる場合は、こちらの公式サイトで昨年度版からの変更点などが確認できる。
今まで進学塾などに通ってこなかった場合などは、「塾技100」を使ってまずお決まりの解き方や公式を理解しておく必要があるだろう。
また、まずはやや易しめの問題集である「レベルアップ演習」や「Highスタンダード演習」に取り組むこともおすすめだ。
易しめとは言っても、市販されている大半の数学入試対策問題集よりも難しいものになっている。
「数学の魅力に取り憑かれてしまった」「もっと中学数学を極めたい」ということであれば、Z会 をどうぞ。
日々のハイレベル演習と同様の問題演習が大量に用意されていることだろう。